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オンライン診療とは

はじめに

みなさん、「オンライン診療」や「遠隔診療」という言葉を聞いたことがありますか?新型コロナウイルスに関連して、3月ごろから報道で取り上げられることも多くなったので、聞いたことある、という方はもしかしたら多くいらっしゃるかもしれません。

4月に専門家会議から公表された「人との接触を8割減らす、10のポイント」の一つにも「診療は遠隔診療」という言葉が出てきます。

ただ、まだまだ多くの人にとって、「オンライン診療」「遠隔診療」は身近なものではないかもしれません。

そんな方にとって、オンライン診療を身近に感じてもらえるように、そしてオンライン診療を必要としている人に適切に利用して頂けるように、2回に渡ってオンライン診療のご紹介をしていきたいと思います。

自己紹介が遅れましたが、私は株式会社メドレーという医療ITの会社の代表をしている豊田剛一郎と申します。もともと脳神経外科医として病院で働いていたのちに、紆余曲折を経て2015年から現職についています。オンライン診療については2016年からメドレーで「CLINICS(クリニクス)」というサービスを提供しており、お陰様で、最も多くの医療機関と患者様にご利用頂いているサービスになっています。今回は、第一生命さんからお声がけ頂きまして、オンライン診療のご紹介を、2回に渡ってお話させて頂きます。

オンライン診療とは何?

まず、「オンライン診療とは何か」というところから始めましょう。「診療」という言葉は主に医療従事者の目線で利用されることが多い言葉ですので、もしかしたら「オンライン診療は医者のためのものであって患者は関係ないものだろう」と思う方がいらっしゃるかもしれません。しかし、そうではありません!オンライン診療は患者さんのための仕組みであり、このコラムを読んでいただいている全ての方に関係してくるものになります。

みなさんのなかには、「薬をもらいに病院に行っているだけなのに、すごい待たされるのが嫌だなあ」と感じたことがある方や、なかには「病院に行ったほうがいいことは分かっているけど、通院が面倒で行っていない」という方がいらっしゃるかもしれません。実際に、40代、50代の生活習慣病患者のおよそ半数は治療をしておらず、その主な理由の一つに「通院の面倒さ」があげられています。

このような悩みを解決するのが「オンライン診療」です。

オンライン診療を使うと、ビデオ通話で医師と話をして、(医師の判断のもと必要であれば)薬の処方までしてもらうことができます。自宅や会社の会議室などで利用できるので、移動や待合室での待ち時間から解放されて医師の診察を受けることができるのです。

コロナ禍におけるオンライン診療の活用

「そんな便利なもの全然知らなかったけど、なんで広がってないの?」

きっと、オンライン診療についてこのコラムで初めてきちんと知った方はそう思われたと思います。実は、こんなに便利なオンライン診療ですが、その普及はまだあまり進んでいません。(CLINICSを利用して頂いている医療機関も、2020年4月時点でおよそ1000を超える程度。)その理由は、厳しい規制がかかっていたからでした。

オンライン診療を行うことで、もちろん医療の質の低下や薬の無駄な処方などの悪用の懸念など、これまでに考えてもみなかった問題が起こる可能性があります。そのため、国としては慎重にオンライン診療を普及させていくために、対象となる疾患を絞ったり、対面で一定期間通った患者さんを対象とするなど、その規制をかなり強くかけていたのです。

しかし、その状況がこのコロナ禍で大きく変わりました。簡単にいうと、いまこのコラムを読んでいる方の全ての診療においてオンライン診療が使えます。(高血圧の治療を継続しなければいけないけどコロナが怖くて病院いくのいやだな、と思っている方から、肌にデキモノが出来てしまい皮膚科に行きたいけど病院に行きたくないな、という方など、どんな人でもオンライン診療を受けることができるのです。(もちろん、検査など対面の診察が必要で、オンライン診療を受けたあと、結局は医療機関に行かなければいけない状況もあり得ます。)

コロナを理由に、本当は病院に行くべき人が行かなくなってしまうことは医学的にも避けなければいけません。

病院に行くことなく、安心して診療を受けることができるオンライン診療。

ぜひみなさんも試してみてください。

次回、オンライン診療システムの詳しい解説や使用例をあげてお伝えしようと思いますが、もしご興味がある方はこちらのクリニクスのウェブサイトから使い方を調べたり、医療機関を探したりしてみてください。

筆者紹介
東北大学特任教授/
株式会社メドレー取締役

豊田剛一郎(医師)

東京大学医学部卒業。
日米での病院勤務を経て現職。
株式会社メドレーでは医師たちがつくるオンライン医療事典「MEDLEY」、オンライン診療システム「CLINICS」などを提供。

上記コンテンツの出典:株式会社メドレー(https://clinics.medley.life/)
※上記コンテンツの著作権および文責は、株式会社メドレーに帰属します。その内容に関するご質問等につきましては、弊社(株式会社QOLead)および第一生命グループでは回答できかねますので、株式会社メドレーまで直接お問合せ下さい。